今や日本どこでもみかけるようになった「ビーチクルーザー」。
元々のルーツはアメリカ西海岸カリフォルニアのサーファー達によって「クルーザーバイシクル」を元に、カスタムされた自転車がルーツとなります。
そのビーチクルーザーの原点ともなった「クルーザーバイシクル」のブームを生み出したメーカーが創業から今も現存し、「ビーチクルーザー」を販売しているのはご存じでしょうか?
そのブランドは1895年創業の【SCHWINNシュウィン】社。
アメリカで現存する最古の自転車メーカーなんです。
【SCHWINNシュウィン】の歴史
【SCHWINNシュウィン】は1895年ドイツ生まれの機械エンジニアのイグナス・シュウインとドイツ系アメリカ人のアドルフ・アーノルドによってシカゴに設立されたのが始まりです。
現存するアメリカ最古の自転車ブランドであり、現在も使用されているクルーザーのバルーンタイヤやスプリンガーフォークを開発、
【SCHWINNシュウィン】が生み出した自転車のデザインの数々が今の自転車カルチャーのルーツになっているのです。
1933年にはSCHWINNシュウィンの「MOTORBIKE Bー10E」が世界で初めて「バルーンタイヤ」を搭載した自転車として発売。当時の自転車はオートバイのモータレスのようなデザインですね。
1950年代にはクルーザーバイシクルブームが到来し、
1963年 歴史的モデル「Sting-Rayスティングレイ」発売されます。
【SCHWINNシュウイン】が1963年に発表した子供用小型クルーザーバイシクルから発展させた、チョッパーハンドルの特異なデザインの自転車「Sting-Rayスティングレイ」は全米の子供達に爆発的人気に。
その後も続々と類似デザインが発売され「ハイライザー」呼ばれるクルーザーのジャンルを作りました。これらは後のBMXやローライダーバイシクルの原型とも言えます。
1995年には【SCHWINNシュウイン】は100周年を記念し、1949年発売の人気クルーザー「Black Phantomブラックファントム」を復刻販売。
これがきっかけとなり、クラシカルなクルーザーバイシクルが再び注目されるようにました。
自転車の数々のムーブメントを起こしてきたブランド、それが【SCHWINNシュウイン】なのです。
SCHWINNシュウィンのおすすめモデル① S1 シリーズ
ビーチクルーザーの原点ともなった「クルーザーバイシクル」を生み出した【SCHWINNシュウィン】のおすすめモデルの筆頭は、やっぱりビーチクルーザーシリーズの「S1」です。
どうでしょう。このシンプルな流線型の美しいフレームのフォルム。
100年超の歴史で磨かれたフレームデザインはこだわりの機能美を感じさせます。
もちろん、ブレーキは後輪はコースターブレーキ採用。
余計な装備はそぎ落とし、タフな頑丈さも兼ね備えてますので、本気のサーファー使用にもおすすめの1台です。
SCHWINNシュウィンのおすすめモデル② STING RAY スティングレイ
【SCHWINNシュウイン】の100年を超える歴史の中でも名を残す、ベストセラーとして一つの自転車のスタイルを確立したのが「STING RAYスティングレイ」です。
1963年に発売された初代「STING RAYスティングレイ」はなかなか入手は困難ですが、
じつは度々復刻モデルが発売されています。
こちらは2017年に復刻された「STING RAYスティングレイ」。
当時のスタイルそのままにスプリンガーフォーク、バナナシート、メッキフェンダーを小さな車体に詰め込み、
オールドシュウィンの醍醐味を満喫できる一台ですね。
ここから自分好みにとことんカスタムするもよし、もちろん、このままでも十分趣のある1台です。
この「STINGRAY」のガールズモデルの「FAIR LADYフェアレディ」も復刻され、再びオールドシュウィンのスタイルが注目されるように!
まさに歴史は繰り返す。ですね。
アメリカの自転車カルチャーの代名詞。それが【SCHWINNシュウイン】
ローライダー クルーザーもカスタムするのが醍醐味!
様々なカスタムパーツも豊富ですので、自分好みの1台に仕上げていく楽しみがあります。
日本と違いアメリカでの自転車カルチャーが単なる移動手段としてではなくレジャー中心として発展していったのは、
やはり広大な土地と、自動車での移動が当たり前の文化が生んだといえます。(かつてアメリカで自転車といえば、子供のおもちゃのようなものだったようです)
東京オリンピックでは自転車競技でBMXやマウンテンバイクも採用されましたが、
BMXやマウンテンバイクなどローライダーバイシクルの原型も【SCHWINNシュウイン】がルーツなのです。
アメリカの自転車カルチャー文化を語るには外せないブランド。それが【SCHWINNシュウイン】。
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