サーフィン始めたばかりなんですが、安全にサーフィンしたいです!
子供にサーフィンさせたいんだけど、海の危険はゼッタイに避けたい!
サーフィンは本当に素晴らしいスポーツです。
自然を感じ、季節を感じ 小さな悩みを忘れさせてくれる海の雄大さ。
海の恵みである波に乗る楽しさを味わったら、もう忘れられませんよね。あの波に乗る感覚には脳内麻薬がとまりません・・・。
そんな人生を変えてしまうほどの魅力がサーフィンにはあります。
しかし、自然の中で楽しむサーフィンだからこそ気を付けたい注意点もあります。
初心者サーファーは注意したい!その① 【離岸流】(カレント)
【離岸流】(リップカレント)とよばれる現象はサーファーなら誰もが注意したいところです。
【離岸流】(リップカレント)・・・海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとするときに発生する、岸から沖に向かって一方的に流れる速い流れのこと。基本的に波のサイズが大きくなればなるほど動く海水の量が多くなり、カレントも強くなります。
私のホームの湘南では、そこまで激しい離岸流はなかなかないのですが、近くに人工構造物があるとことは危険。。茅ヶ崎のTバーで台風時にひやっとすることも実際ありました。。。
陸から見たときの【離岸流】の見分け方、そしてもし【離岸流】に流されてしまった時の対処方法を知っておきましょう。
【離岸流】(リップカレント)の流れのイメージ
- 速さ:最大で2m/sec (1秒に約2m進む)となることもある。(人の早歩きくらいだが水中だと速く感じられる。)
- 長さ:通常 数十m~数百m 岸から離れると流速は弱まる。
- 幅:10~30m程度と幅はあまり広くない。(海岸と平行に少し移動すると逃れられる)
【離岸流】の見分け方
- 海岸地形(砂浜)が凹んでいるところ
- 海の表面がまわりに比べてざわついているところ
- 波の形がまわりと違うところ(そこだけ波が立ちづらい)
- ゴミのたまっているところ
- 突堤などの構造物に沿って沖に向かう流れが発生することも多い。
【離岸流に流されたらどうする】
- あわてずに落ち着く(パニックにならない)
- 可能であれば、周りの人に流されていることを知らせる。
- 岸と平行に泳ぐ(岸に向かって泳がない)
- 沖向きの流れを感じなくなったら、岸に向かって泳ぐ。
- 無理に泳ごうとせず 浮くことに専念する。
【離岸流】のご紹介をすると海が危険きわまりないものにしか聞こえなくなってしまいますが、【離岸流】(カレント)の知識は海で遊ぶ人にとっては重要な基礎知識。熟練サーファーはカレントをゲットアウト(沖に出る)の際に上手く使って、楽にサーフィンするのに利用したりもします。
カレントは珍しくないものととらえ、冷静に対処できるようにしましょう。
初心者サーファーは注意したい!その② 波が大きい時は入らない。
これも初心者にはわかってていただきたい。「無理をしないこと」が安全なサーフィンの為にはとても大切です。
サーフィンの楽しさにはまると、毎日海に入りたくなります。とりつかれると夜明け前に目が覚め、海に行きたくなります。(私もそうでした)。
台風のウネリが届き、他のベテランサーファーが海で波待ちしているから、と初心者サーファーも海に入ってしまうことがあります。
そうするとまず、沖にパドルアウト(漕いで沖にでる)することすらできないでしょう。
初心者が海に入った後に【やばいっ】と恐怖を感じたら、すぐにサーフィンをあきらめましょう。
波が大きくなればなるほど、海の流れはきつくなります。パドル力のついていない初心者に非常に危険な海になります。
【海に入らないという判断】が必要となることも覚えておきましょう。
初心者のうちは 胸以上の波、そして風が強いオンショア(海から陸にふく風)の時は海に入らないのが安全な判断だと思います。
初心者サーファーは注意したい!その③ 危険な海の生物
サーフィンで注意したい海の生物についても知っておきましょう。
①クラゲ(カツオノエボシ)
サーファーにとって一番身近な注意したい海の生物はやはり【クラゲ】です。
特に夏場8月後半にはクラゲが良くでます。
暑い夏にサーフトランスだけでサーフィンするのはとても気持ちが良いものなのですが、クラゲに刺されない為には、肌を露出させないのが一番の予防策です。ラッシュガードの着用、特にお子様には夏でもウェットスーツの着用をおすすめします。
クラゲの中でも特に気を付けたいのは【カツオノエボシ】。
オンショアが強くふいた日には上の写真のように水色の浮き袋のあるクラゲが打ち上がっているのを、湘南でも見かけることがよくあります。
電気クラゲの一つの【カツオノエボシ】は刺されると電気ショックのように激しい激痛が走り、ミミズ腫れ、そして水泡ができ火傷のような跡になります。
打ち上がっていることも良くありますが、毒性が残ってます。ゼッタイに触らないようにしましょう。
【クラゲよけ】 も慣れていない初心者やお子様には予防策としておすすめです。
②アカエイ
アカエイは日本の沿岸の砂地に広く分布している身近な生物です。
大きなものでは最大幅1,5mほどにもなる巨大なエイです。その尾には鋭く固い毒のあるとげがあり、ウェットスーツも容易に貫通するのでやっかいです。
サーファーがアカエイに注意したいのは砂地のポイント(ビーチブレイク)で海に歩いて入水している時です。
あやまって踏みつけることで尾のトゲで反撃されるのがアカエイ被害の要因です。
アカエイの被害を防ぐには、砂地では極力「すり足」で移動することを心がけましょう。こちらから近づけば普通は逃げていきます。浅瀬でもパドルで移動することも予防となります。
③ヒョウモンダコ
近年になって日本近海で良く見られるようになり、ニュースなので見聞きされることも増えてきた「ヒョウモンダコ」。
湘南以南では温暖化の影響で見られるようになってきた危険な海の生物の一つです。
体長約10cm程度と非常に小さい小型のタコなのですが、この蛸の毒性は非常に高く、ふぐ毒と同じ「テトロドトキシン」という神経毒です。
噛まれると呼吸困難に陥り、最悪 死に至るとも言われていますので、発見してもゼッタイに触らないようにしましょう。
④ウニ
見た目から想像できるように、ウニを間違えて踏んでしまうことで、ウニのとげとげが刺さってしまうと最悪です。。
ウニのトゲは折れやすく皮膚内部からもなかなか抜けにくいので、地味に抜くのに苦労します。
リーフポイントなど岩場のポイントでは冬用のサーフブーツがウニ対策策としてはおすすめです。
⑤サメ(シャークアタック)
シャークアタックは日本ではなかなか発生こそしないですが、ここ数年海水浴場でのサメの目撃例も増えてニュースになっています。
海外ではサーフィン大会中のシャークアタックなども発生し、サメは本当に危険。(2016年の南アフリカのジェフリーズベイでミックファニングがシャークアタックを受けた映像は衝撃でした。。)
目撃情報があった海は避けることはもちろん、海の中で見かけたらすぐに逃げましょう!
初心者サーファーは注意したい!その④ 雷(かみなり)
雷はどこにでも落ちます。陸上ならば高いビルや鉄塔によく落雷しますが、海上ではサーファーも雷の標的になり得ます。
過去には死亡事故も国内で発生しておりますし、最近では東京オリンピックのサーフィン競技の候補選手だった南米エルサルバドルの女性サーファーが練習中の落雷で亡くなっています。
雷の音が遠くに聞こえたら、すぐに海から上がり、浜から離れましょう。
初心者サーファーは注意したい!その⑤ ルール&マナーを守る!
初心者のうちは自分だけで精一杯で、周りが見えません。しらずしらずにマナー違反をしてしまいがち。
そして、サーフィンにはまりだした頃ほど、危険を顧みずに無謀なチャレンジをしてしまいがちです。
サーフィンのルールとマナーは【安全に】皆が楽しくサーフィンできる為にあることを忘れないようにしましょう。
ルールとマナーを守らないと自分だけでなく、周りのサーファーにも迷惑をかけてしまいます。(最悪の場合はクラッシュや怪我につながります。。)
安全にサーフィンをするには・・・ 大人の判断。
ここまで、サーフィン初心者が海で注意したいことをお伝えしてきました。
サーフィンは危険がいっぱいで心配になってしまったかもしれませんが、正しい海の知識があり、冷静な判断さえできれば、海の危険は十分避けられます。
危険になる原因は「無知」「無理」「無謀」「無茶」といった判断ミスが大部分なんです。
初心者の時ほど【安全】を最優先に 楽しいサーフィンをしましょう!
安全なサーフィンのはじめ方として【サーフィンスクール】もおすすめです。
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