今日朝一は「ムネカタ」の
「切れた波」だったけど、「ダンパー」になっちゃったね~
潮が満ちてきたら「とろい波」になってきて「ショルダー」張らないね~
サーフィンを覚えたてで海に入っていると、海の上で交わされるベテランサーファーが波について、あれこれ会話していることが聞こえてくることでしょう。
生粋のサーファーは 可能な限り「良い波をキャッチする」ことを優先して生活してますからね。。
波に関するサーフィンの専門用語もいろいろと有ります。
そして波の種類によってサーフィンに求められるスキルレベルも変わってきますし、初心者に適した波質というものがあります。初心者のうちから、まずは覚えておいた方がよいでしょう。
波の大きさの呼び方について
サーファーは365日波情報をチェックしながら生活してます。(波情報はインターネットやアプリで様々発信されています)
一番最初に覚える必要があるのは【波の大きさを表す用語】でしょう。
日本の波のサイズの測り方は、波を身体の部位の高さに合わせて結構ざっくりとした呼び方をしています。(海外ではFフィート(約30cm)で測ります)
- ダブル・・・身長×2 程度の大きさ レベル:エキスパートオンリー
- アタマ半・・身長×1.5 程度の大きさ レベル:エキスパートオンリー
- アタマ~オーバーヘッド 身長程度超 レベル:上級者~エキスパート
- ムネ~カタ ・・・ ファンウェイブ! レベル:中~上級者
- コシ~ハラ ・・・ ファンウエーブ! レベル:初級~ ※初心者はおすすめサイズ!
- ヒザ~モモ ・・・ ロングなら十分! レベル:初級~ ※初心者は一番おすすめサイズ!
- フラット~スネ ・・ロングでも上陸覚悟で!(ショートは厳しい)
海に行く前に必ず、波情報は確認するのがサーファーです。
初心者のうちはムネカタ以上の波は、かなりハードな条件の場合もありますので決して無理しないように!
まっすぐテイクオフの練習ならば、浮力あるボードでスネでもできます。始めたばかりならば前向きに海に向かいましょう。
波の部位(場所)の呼び方
次は波の部位の名称です。
- トップ・・・波の頂点
- リップ・・・トップから崩れ始めた部分
- カール・・・リップからさらにアーチ状に波が崩れた部分
- フック・・・カールからさらに楕円上に波が崩れた部分
- フェイス・・・波の斜面
- ショルダー・・・リップの横の斜面
- ボトム・・・波のいちばん下
上のようにキレイに割れるパーフェクトな波は正直なかなかお目にかかれませんね。。(上の写真は軽くダブルサイズですからエキスパートレベルです。)
サーフィンの技の名称 「ボトムターン」「オフ ザ リップ」「オフ ザ トップ」等も この波の部位名称からきてます。
もう一つ波の部位の名称「スープ」をご説明します。
スープ・・・ホワイトウォーターとも呼びます。波が完全に崩れたあとの白い波のことです。まとまりがなく押し寄せる波となりますが、初心者のうちはこの「スープ」でボードに乗る感覚を掴みましょう。
まず、初心者サーファーのテイクオフ練習は「スープ」で行うのが基本です。
浅い岸寄りで「スープ」ならば子供でもサーフボードが波に押される感覚を練習できますので、前向きに練習しましょう!
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①切れた波
【切れた波】・・・波のピークからショルダーにかけて、キレイに順番にブレイクする波のことです。ファンウェーブの条件でもあります。横にフェイスが続く波になりますから、ロングライドできる波となります。
②ダンパー(な波)
【ダンパー(な波)】・・・ブレイクがほぼ同時に一直線に波が崩れてしまう波のことです。波のフェイスが張らない為、中上級者でもロングライドは難しく、ターン一回で終わってしまうような波です。初心者のうちはダンパーであっても、岸寄りの「スープ」でテイクオフの練習はできます。※サイズアップすると掘れて危険な波になりますから注意です。
③速い波
【速い波】・・・波のピークからショルダーまでの崩れるスピードが速い波のこと。速い波の時は※セットがワイド(ダンパー気味)になる傾向があります。上級者ならば、速い波でも抜けられるテクニックはありますが、初心者には難しい波となります。
※セット とは・・・波待ちをしていると現れる、3,4本と続く、大きめのうねり(波)のこと。(波待ちサーファーは皆セットの気配を感じるとそわそわします!)
④とろい(タルイ)波
【とろい(タルい)波】・・・「速い波」や「ダンパー」とは対象的な波になります。一度はブレイクするものの、その後がダラダラとしてショルダーが張りづらい波になります。ショートボードよりもどちらかというとロングボード向きで、ゆっくりとクルーズするようなイメージの波になります。ショーターには物足りないシチュエーションが多いのですが、初心者には十分練習できる波になります。
⑤掘れた波
【掘れた波】・・・波のトップがカールして切り立ち、テイクオフする時にもスピードのある高低差で滑り落ちていくような波です。このようなコンディションの時は、ロングボードのゆったりとした操作性では取り回しが難しく、ショートボーダーの独壇場になります。【とろい波】【厚い波】と対照的な波質と言えます。サイズがあれば、バレルが出現しチューブライドが狙えますが、エキスパート向きとなります。【掘れた波】はサイズがあがると初心者には手の出せない波となりますので、無理しないようにしましょう。
⑥厚い波
【厚い波】・・・「掘れた波」とは対照的に、波の切り立ち方が厚い感じで、なかなかブレイクしづらいウネリの状態で粘る波のこと。ウネリから立てるロングボードに向いた波質になります。ショートボードだと頑張ってテイクオフしても後が続かないような波質です。初心者で浮力の高いボードであれば練習できる波になります。潮が満ちると【厚い波】になりがちですね。
⑦風波
【風波】・・・オンショア(海から陸に吹く風)でサイズが上がってブレイクする波のこと。ピークが定まらず、ショルダーが張りづらく、フェイスもきれいにはならないコンディションとなりますので、見た目はぐちゃぐちゃで初心者には向かない波となります。風波でサイズアップしている時はオンショアも強く、流れも強くなりますので無理して初心者は入らないようにしましょう。ある程度サイズがあれば、ショートならば遊べる波です。ロングは向きません。
⑧チューブ(バレル)
【チューブ】・・・サイズアップした掘れた波に出現する波のカール、フックがチューブ(筒状)になり、一瞬のタイミングでその中をライド出来る波のこと。サーファーならば誰もが憧れるチューブライドですが、条件が揃わねば日本ではなかなかできるコンディションが限られる波です。「東京オリンピック2020」ではサーフィン競技で五十嵐カノア選手が台風スウェルの中メイクしてましたし、ビッグウェイブコンテストで有名な「稲村クラシック」の2013年大会でも拝むことができました!生きているうちに私もなんとか一回で良いのでチューブをメイクしてみたい!!
グリーンルーム・・このチューブの波の中の空洞スペース、チューブライドできるエキスパートサーファーのみが体感出来る世界。波のカールに包まれ、太陽からの光で波がグリーンに輝いた状態の空間。それを「グリーンルーム」と呼びます。サーファーにとってはあこがれですね。
波のブレイクの種類
ブレイクの種類はその地形によって変わります。波質もそれぞれ特長があります。
①ビーチブレイク
【ビーチブレイク】・・・海底が砂地のサーフブレイクのこと。海岸も砂地でエントリーしやすいので怪我の危険も少なく初心者でも気軽に楽しめるブレイクです。波質的にはピークが定まりづらく、ブレイクも速いことが多いので、条件が揃わないとロングライドはなかなかできない波のタイプとなります。その時々の条件次第で波質が変化しやすいのがビーチブレイクの特徴です。
②リーフブレイク
【リーフブレイク】・・・海底が岩場、または珊瑚礁でできたサーフブレイクのこと。ウネリが強い時は波のリップ、カールの巻き込みが大きくチューブになることも多い。あのハワイ パイプラインの波はまさにリーフブレイクならではといったところ。その地形上、失敗すれば海底で怪我をするリスクもあり、ある程度の実力が要求されるブレイクです。リーフブレイクの波は崩れるポイントが比較的一定しており、ライディングの予測はしやすい波となることが多い。
③リバーマウス
【リバーマウス】・・・河口付近でブレイクする波のこと。川が運んできた土砂や小石の為に地形が決まりやすく、パワフルなマシンブレイクとなることも多い。湘南のサーフィン 超メジャーポイントの鵠沼も河口ポイントであり、形のよい三角波が発生する。また日本全国のリバーマウスのサーフポイントはピークも狭く、ローカル色が濃いことが多い。初心者は遠慮しておきましょう。
④ポイントブレイク
【ポイントブレイク】・・・海に面した地形の変化や人工物の影響で一定の波が決まった場所に割れるポイント。なかなか一定の波が割れづらいビーチブレイクと比較すると、波の割れるイメージが予測しやすく【切れた波】が多くなるのがポイントブレイクの特徴。その特性から ここも良い波の時はローカルサーファーのみのセッションとなることが多く、初心者は入らないほうが良いでしょう。
ここまで、サーフィン初心者の方向けに波に関する基礎知識をお伝えしてきました。
サーフィンは海ならどこでもできるわけではなく、初心者に適したコンディションや波質というものがあります。
自然相手のスポーツだけに波を読み間違えると事故につながりますので、まずは無理せず【安全】を優先して楽しみましょう。
ここまでご覧頂いた方、ありがとうございます。心配ならば、、、まずは【サーフィンスクール】が一番安心かもしれません。
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